作業療法士
Occupational therapist
作業療法では、着替えや食事、入浴といった日常生活全般の生活行為から就業、趣味活動、社会参加に至るまで、
対象となる人々の大切にしている『生活行為』に焦点を当てて治療、指導、援助を行います。
電気刺激療法は脳卒中治療ガイドラインにおいて「行うことが勧められている」として掲載されており、科学的根拠のある治療法です。具体的には,随意運動型電気刺激装置(IVES、動かそうとするときの筋肉の動きを増強する機械)を使用しながら、リハビリテーションの時間だけでなく病棟生活でも積極的に麻痺した腕や手を使っていただくという治療です。
当院における電気刺激療法の対象は、主に脳卒中後の片方の手の麻痺がある入院患者様で、指を伸ばす力が不十分なため訓練や日常生活が困難となっている方です。その他、詳細な適用条件がございますので主治医・担当療法士にご相談をお願いします。
脳卒中後に重度~中等度の上肢麻痺が残存した患者様に対し、ロボット支援訓練と作業療法を併用することで、より効果的な治療成果が得られることが報告されています。
ロボットの最大の特徴は、同一の運動を一定の介助量で何度も反復することができる点にあります。ロボットを患者様自らの意思でコントロールして上肢を動かすことで、より主体的にリハビリに取り組むことができます。
一方、ロボット支援訓練のみでは、日常生活で実際に麻痺した上肢を使用することが困難であることも数多くの研究結果から明らかとなっています。運動機能が改善してきた上肢を、どのように日常生活の中で使用していけばよいのか、作業療法士と協力して問題解決に取り組むことで、より実用的な訓練効果を得ることが期待できます。
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